この池の水の色は琵琶湖の水の色と同じだといわれ、近くを流れる益田川が濁ってもこの池の水だけは澄んでおり、大干ばつでもこの池の水はかれることがないそうです。
また、左近は晩年門原にある屏風岩の岩壁に住んでいましたが、自分の死が近いことを悟ると、里人に「私はこの地を去るが、毎年この地を訪れるであろう。その際は大石を山より落として、私が来たことを知らせるが、決して人や物を傷つけることはしない」と言い残して世を去りました。その後、ときおり大小の石が屏風岩から崩れ落ちることがあったが、今だかって災いを受けたものはないといわれています。
屏風岩の近くに門原左近を祀った左近神社があり、過去の戦役では兵士の身の安全のため全国からよりの祈願も多く、また危険な職業に就いている人やドライバーの信仰を集めています。
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